やりたいこと
通常Stable DiffusionはNvidiaのGPU（GeForceなど）が必要です。
ここではNVidiaのGPUが載っていないPCでCPUだけを用いてStable Diffusionを動作させる方法を紹介します。
下の記事ではstable-diffusion-webui-amdgpuというリポジトリを使用しましたが、この記事ではメジャーなstable-diffusion-webui-forgeを使用します。
環境構築
Pythonのインストール
(手元の環境はすでにPythonがインストールされているため確認できなかったのですが、stable-diffusion-webui-forgeのパッケージにPythonが含まれるためこの作業は不要かもしれません)
Python 3.10.6を以下のページからダウンロードしてインストールします。
私の環境では3.10.6を使用してますが、stable-diffusion-webui-forgeはPythonのバージョン指定がないので最新でも問題ないと思います。
インストールの際は以下の”Add Python 3.10 to PATH”にチェック入れます。
インストールの確認
コマンドプロンプトを起動して以下のコマンドを実行します
python3 –version正しく実行できれば成功です。（私の環境ではPythonと表示されました。）
gitのインストール
(手元の環境はすでにgitがインストールされているため確認できなかったのですが、stable-diffusion-webui-forgeのパッケージにgitが含まれるためこの作業は不要かもしれません)
gitを以下のページからダウンロードしてインストールします。
インストールの確認
コマンドプロンプトを起動して以下のコマンドを実行します
git正しく実行できれば成功です。(ヘルプが表示されます)
stable-diffusion-webui-forgeのインストール
以下のページに行き以下のように拡張子が.7zのものを一つダウンロードします。
（https://github.com/lllyasviel/stable-diffusion-webui-forgeにどれがいいかが書いてあります。2025/7時点だとwebui_forge_cu121_torch231.7zが推奨されています。すべてをダウンロードするのではなく一つダウンロードすれば十分です。）
ダウンロードが完了したら任意のフォルダに解凍します。
解凍が完了したらupdate.batを実行します。
webui/webui-user.batメモ帳などで開きます。
以下の行を修正します。
修正前
set COMMANDLINE_ARGS=修正後
set COMMANDLINE_ARGS=--always-cpu --skip-torch-cuda-testrun.batの実行
上記の修正後にインストールフォルダにrun.batが作成されるのでエクスプローラからダブルクリックで実行します。
メッセージの対応
run.batを実行してもブラウザにGUIが表示されない場合はプロンプトのメッセージが表示をっくにんして対応します。
git config –global –add ~
表示された上記のコマンドを実行して再度run.exeを再度実行します。（繰り返し別のフォルダに対してメッセージが表示されることがあります。表示された分だけ繰り返します）
no module named ‘XXXXX’
コマンドプロンプトを起動して以下のコマンドを実行します。(XXXXXはメッセージに表示されたモジュール名です)
pip install XXXXX以下のようにブラウザにGUIが表示されれば完了です。
モデルのインストール
stable-diffusion-webui-forgeは初期ではモデルのインストールがされていないようです。
以下の記事を参考にモデルをインストールします。
結果
表示されたGUIにプロンプトを入力しGenerateをクリックすることで、画像を作成することができました。
| 作成時間 | |
| CPU stable-diffusion-webui-amdgpu | 04:22 |
| AMDGPU | 01:03 |
| CPU stable-diffusion-webui-forge （本記事） | 06:51 |
なぜかstable-diffusion-webui-amdgpuよりも遅くなりました。
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