やりたいこと
下の投稿でStable Diffusion ForgeをCPUで動作させる方法を紹介しましたが、動作確認のためにどうしてもAUTOMATIC1111も動作させたくなりました。
ここではAUTOMATIC1111をCPUで動作させる方法を紹介します。(基本的にはForgeでいいと思います。)
環境構築
Pythonのインストール
Python 3.10.6を以下のページからダウンロードしてインストールします。


インストールの際は以下の”Add Python 3.10 to PATH”にチェック入れます。

インストールの確認
コマンドプロンプトを起動して以下のコマンドを実行します
python3 –version
正しく実行できれば成功です。(私の環境ではPythonと表示されました。)
gitのインストール
gitを以下のページからダウンロードしてインストールします。
インストールの確認
コマンドプロンプトを起動して以下のコマンドを実行します
git
正しく実行できれば成功です。(ヘルプが表示されます)
Stable Diffusion AUTOMATIC1111のインストール
以下のページから好きなバージョンのソースをダウンロードします。
(Cloneでもいいのですが、こっちの方が簡単です。)

ダウンロードしたファイルを任意のフォルダに解凍します。
webui-user.batの修正
解凍したフォルダのwebui-user.batを開いて以下のように修正します。
修正前:
set COMMANDLINE_ARGS=
修正後:
set COMMANDLINE_ARGS= --skip-torch-cuda-test --upcast-sampling --no-half-vae --use-cpu interrogate --precision full --no-half
webui-user.batの実行
修正後webui-user.batを実行します。
ModuleNotFoundError: No module named ‘pytorch_lightning’
以下のエラーが表示され処理が終了することがあります。
ModuleNotFoundError: No module named 'pytorch_lightning'
コマンドプロンプトを起動してルート¥venv\Scripts¥activate.batを実行します。
以下のコマンドを実行します。
pip install pytorch_lightning
処理が終了したらwebui-user.batを再度実行します。
git config –global –add safe.directory
“Call: git config –global –add safe.directory XXXXXX” というようなエラーが表示され処理が終了することがあります。(XXXXXXはフォルダ名)
コマンドプロンプトを開いて”git config –global –add safe.directory XXXXXX”を実行します。
処理が終了したらwebui-user.batを再度実行します。
このエラーは複数回出ることがあります(別のフォルダでエラーのはずです)。エラーが表示されなくなるまで表示されたコマンドをつど実行します。
結果
無事に起動できました。

トラブルシューティング
RuntimeError: Found no NVIDIA driver on your system. Please check that you have an NVIDIA GPU and installed a driver from http://www.nvidia.com/Download/index.aspx
画像生成時に以下のエラーが表示され失敗する場合はwebui-user.batのCOMMANDLINE_ARGSの値が間違っている可能性があります。
RuntimeError: Found no NVIDIA driver on your system. Please check that you have an NVIDIA GPU and installed a driver from http://www.nvidia.com/Download/index.aspx
以下のようになっているか確認してください。(主に–use-cpu interrogate)
set COMMANDLINE_ARGS= --skip-torch-cuda-test --upcast-sampling --no-half-vae --use-cpu interrogate --precision full --no-half
コメント